スキー界の将来を見据えて

斎藤二郎(副会長・教育本部長)

斎藤二郎・教育本部長大変な標題でお話をさせていただく事に少し私の力不足を感じていますが、此の混迷した時代にスポーツの今後がどのようになっていくのか、又どのような形が望ましいのか少し我々のスキーに於いて考えてみたいと思います。

スキーが他のスポーツと少し異なる所は、競技志向だけでなく、それ自体が楽しい遊びの部分がかなり有ります。

この事がスキースポーツを中心とした大きな経済構造を作り出した最大の要因です。電車、バス、自家用車、高速道路、ゴンドラ、リフトの様な移動手段。ホテル、旅館、民宿等の宿泊施設。勿論スキー用品の製造販売、チュンナップショップ等の発展と他に見られない多くの経済効果を生み出しました。

勿論その当時は我々もスキー学校の開催等でかなり貢献してきたことも事実です。

しかし昨今は少し状況が変わってきました、以前の様な普及活動が活発で無くなりました。

勿論、経済不況も大きな原因でしょうが?
しかし我々教育本部はスキーの普及活動が一つの柱です。我々はスキー理論の研究、指導者育成も大事ですが、此の普及活動が少し疎かに成りすぎている感じがします。

指導者の為の指導者でなく、自分自身がスーパースキーヤーを目指すだけでなく、クラブや地域の中で本当に楽しいスキーの指導をしていくことが大事だと思います。

それをするためには、もっと謙虚に地道に一般大衆に向けた活動を考えていかなければいけないし、それが連盟の大きな使命と思います。 将来を見据えて何をすれば良いかなどと大きな事は言えませんが、教育本部の皆様と共に考え行動していきたいと思います。