新年度を迎えるにあたって

斉藤二郎(教育本部長)

教育本部の目的は、スノースポーツの普及、振興に有りますが、その為には一般大衆に解り易い基本的な技術理論と指導体系が我々指導者に必要です。

ここ数年、スキーのターン理論は大きく変化しています。特に、昨シーズンに全面改定された「全日本スキー教程」は今までにない抜本的な内容のものです。この教程の骨子の組み立ては、我が愛知県スキー連盟の市野聖治SAJ専門委員によるものです。

市野先生を中心に私たち愛知県が進めて参りました理論が全国的に取り上げられるようになりました。しかし残念ながら、全国的な普及は、其の組織の大きさなど様々な理由で、思うようには進んでいないのが現状です。特に、指導、あるいは検定の現場に於いては不十分さを感じて耐えません。

我々は、今までにない理論「ターンの質は角付けと荷重の関係により決定される」をベースにスキーの性能を利用した技術論の構築と技術展開およびその指導法を開発し、普及に取り組まなくてはいけないと思います。その為にはもっともっと我々が勉強し、理解しなくてはいけません。どうか積極的に自己研鑽に努め、名実共にすばらしい指導者・プレーヤーを目指してください。