カナダ ウイスラー 特別スキー講習会に参加して

近藤 明(豊明体育協会スキー部)

スキー場前で

平成20年3月5日より3月10日まで県連主催のカナダ ウイスラー 特別スキー講習会に参加をさせていただきました。以前にもアメリカ ソルトレイクに参加し今回で2回目の参加となりました。今回は参加者数11名と少人数でしたがとってもアットホームで楽しく過ごさせていただきました。

ウイスラーは2年後のオリンピック開催地でもありいたるところで道路の拡張工事がされていました。このスキー場はウイスラー山とブラッコム山の2つの山から構成されており自由に行き来することができます。一つの山が八方尾根スキー場のほぼ3倍、合わせると6倍の八方が楽しめるというスキー場です。地球儀で確かめると樺太と同じような位置にありさぞかし寒いだろうと想像しておりましたが岐阜、長野のスキー場とほぼ同じような温度でびっくりしました。

私たちの泊まったホテルは、ゲレンデまで歩いて5分程度の近い場所にありましたがゲレンデ前のスキーセンターにスキー預かり所がありホテルとルームナンバーを言うと無料で預かってもらえスキー、ストックを持たずにホテルまで楽に行き来ができました。リフト券の値段は3日券約3万円(カナダドルが高いため)で日本とは比べ高額でしたが滑走距離が長いので・・・。(もしリフト券をなくしても半券を持っていれば再交付してくれますし、なくしたリフト券は使用を停止させる仕組みになっています。)

ウィスラーでの食事

ウイスラーは観光者を相手にしていて地元の人は近隣の安いスキー場で滑っているそうです。食事は若干割高、特にビールは350ml一缶700円くらいしました。スキーセンター前にはウイスラー山行きのゴンドラとブラッコム山行きのゴンドラがV字に配置されておりそれぞれの山へ自由に往来ができますがここまで降りてこないと行き来はできません。来年はそれぞれの山の中腹から25人乗りのゴンドラを渡す工事がされています。ゴンドラは日本の高速トリプルリフト的な簡単な設備になっており合計14ものゴンドラが配置されています。もちろんその他高速リフトやTバーリフトもたくさん設置されています

頂上記念写真

ウイスラー山のゲレンデは広いゲレンデの集まりに対して、ブラッコム山のゲレンデは志賀高原焼額山に似た感じの林間的なイメージでした。頂上付近はどちらの山も岩だらけのゲレンデでスキーヤーやボーダーがテレビの一場面のように急斜面の岩の間から滑ってきます。そのせいか、スキーヤーやボーダーもほとんどヘルメットを着用しています。

ブラッコム山の氷河へ行くまでは板を担いで右は氷河の壁、左は氷河の急な谷底、歩く幅50cm足がすくんで歩けなくまるほど恐い思いの20m歩行でした。ウイスラー山での危険滑走区域では岩が露出していてその上をどうしても滑っていかなければならないところがあり、急斜面のため板をはずすこともできずレンタルスキーの人たちは平気で異様な音をたて果敢に滑ってゆきました。自前の板の私はふてくされて泣く泣く滑りました。

一日目は2班に分け現地の日本人ガイドに案内してもらいながら滑走、2日目は有料ビデオ撮影班と自由探索班とに分け滑走し、3日目は一柳先生の特別講習会と肩こり防止と健康を維持できる肩甲骨体操で締めくくられました。
今回参加して思ったことはやはり日本とのスケールの違いと危険は伴うが雪のあるところなら林の中でも岩の上でもどこを滑ってもいいという自然に任せたスキー場のあり方と思います。悔やまれるのは、2日目の有料ビデオ撮影。ホテルでできたてのDVDを見せてもらったらスキーナウばりの撮影でみんながデモンストレーターにみえてとっても感激しました。私もビデオ班に参加しておけば.....

また来年70歳をお迎えするj&cスキークラブの高桑栄一さんは3日間ともリフトが止まるまでもくもくと滑られていました。『私は余命がみんなよりも短いので1本でも余分に滑りたい。』とおっしゃられ3日目は現地のスキー学校に入って講習を受けるなどスキーに対する情熱には頭が下がりました。私もこの姿勢は見習いたいと思います。

この海外の特別講習会に際して添乗員と講師兼ねていただいた一柳先生、企画をしてくださった県連のみなさん、参加者のみなさんのおかげでとっても楽しい海外特別講習でした。一生の思い出になりありがとうございました。4月の反省会を楽しみにしています。