平成22年度スノーボードバッジテスト実施レポート

市川真澄(ブロック技術員)

受検者のみなさんと検定員

SAJスノーボードバッジテストを,平成22年3月27日にほおのき平スキー場において実施しました。バッジテスト1級には9名,2級には5名の申込みがありましたが,当日の受検者は1級9名と2級3名の合計12名の参加でした。

スノーボードバッジテストは,本年度から検定種目が変更となり,主要なターン種目が従来のカービングターンからグライディングターンに変更となりました。グライディングターン(gliding turn)とは,ボードをスライドさせることにより滑走速度を制御して流れるようにターンを行うもので,ずれ幅の大きなものからカービングターンに近いずれ幅の小さなものまでが含まれ,斜面状況に応じて使い分ける能力が要求されます。

午前中は,グライディングターンの理解を中心に事前講習を行い,午後はデコルテコースにて検定を実施し,無事終了しました。検定の結果,1級には5名が合格し,2級には3名が合格しました(→検定結果)。検定種目が変更になった初年度ということもあり,若干,検定種目に対する理解度と表現力が不足していたように感じられました。

スノーボードが一般に広まった当初は事故が多発し,危険なスポーツであると言われました。しかし,転倒を誘発しにくい指導法の開発や指導体制の整備などにより,現在では,スノーボードはすべての年齢層において,安全でより短期間に滑走の達成感を味わえる快適なスノースポーツの1種目になってきました。今後,より多くの方がスノーボードの魅力を体験し,バッジテストにも挑戦していただけることを望んでおります。

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