毎年1月12日は「スキーの日」制定のお知らせ
1.「スキーの日制定に至る経過
この度、関係機関の検討を経て、毎年1月12日を「スキーの日」と定めることが決定しました。これは、日本鋼索交通協会、(財)全日本スキー連盟、(社)日本職業スキー教師協会の3団体による検討委員会で決定したものです。委員会としては、関係各位に広く意見を求め、1月12日を中心に「スノースポーツウィーク」(仮称)というような呼称でそれぞれの団体が事業計画を立てて取り組むことになりました。
SAJは、活性化の一貫として、全国のクラブ活動や公認スキー学校における指導活動を中心に、今後具体的な記念イベントとしての大衆サービスとして「指導活動」を中心に展開していきたいと考えています。
2.1月12日を「スキーの日」と定めた根拠
1911年(明治44年)1月、新潟県の高田にある陸軍第13師団にオーストリア・ハンガリー帝国の武官、テオドール・フオン・レルヒ少佐が着任し、当時のオーストリア・アルペン(山岳)スキー術を日本の軍人に指導しました。指導は、1月12日に始まり3月12日までの2ヵ月間で学科を含み34回行われました。
その後、スキー術は軍人から民間へと伝えられ、これが全国各地に普及して日本のスキー界が形成されました。1月12日は、『スキー指導」という様式が日本ではじめて系統的に行われた最初の日になります。指導者の原点とも言える記念すぺき日、ということでこの日を「スキーの日」と制定しました。
3.メテレ・スキー
1月12日の教習は、レルヒ少佐の「メテレ・スキー」という号令から始まったと記されています。「メテレ」はフランス語の「メテ」の命令形で、メテレ・スキーの意味は「二本のスキーを装着せよ!」だそうです。講習は用具の取り扱い方が中心だったそうです。 オテレ・スキー」(スキーをはずせ)まで厳しく指導されたようです。
時代の変化は「メテレ・スキー」という言葉を優しく「スキーを着けてみましょう」また、「皆で雪の上に出て楽しみましょう」に置き換えられて訳させるでしょう。
社会環境の激変する中で1月12日がスキーヤーにとってどのような日であったかを語り継ぐことも大切であると思われます。さあ新しいスキーヤーづくりになる礎にできることを祈念します。
関連項目