スキーの日記念イベントA・B参加レポート

荻山浩加(フレンドリーSC)

荻山さんとロッテンシュタイナー講師
荻山さんとロッテンシュタイナー講師

私は今まで16年間競技スキーをやっているため基礎の講習会は全くわからないまま参加しました。今回参加するまでの私の中での基礎スキーのイメージは、ピステがかかった綺麗なバーンを斜滑降したり、小回りをするイメージを持っていました。そのイメージのまま緊張する反面わくわくと楽しみにしながら11、12日のレッスンが開催されました。

天候は残念ながら大雪で膝までの積雪でした。競技の場合、ビステの入っていない状態で滑ることは怪我につながるため殆んど滑ることがありません。初めのウォームアップでパウダースノーの中斜面で小回りすると聞き、とても驚きました。オーストリア出身のコーチのハンネス・ロッテンシュタイナーさんは凄くスムーズに見本を見せ、それに続き参加者の皆さん全員が楽しく、しかも楽々と小回りをしているのを見て、とても焦ってしまいました。

自分が滑る番になり、焦りながらも長年スキーをやっている自信がどこかにあり、とにかくスタートしました。しかし、パウダースノーは、綺麗に整地されたバーンとは異なり、思うようなターンをさせてくれませんでした。深く雪の降り積もったコースで色々な基礎トレーニングをした後、急斜面でのトレーニングに移りました。とてもターンどころではありません。1ターン毎にコケテしまいました。しかし、コーチは何事もなかったようにスイスイと簡単に滑っていくのを見て、とても驚きました。そのコースを2本滑ったあと、コーチの「ストックなしでこのコースを滑ろう!」の指示で、私は目が点になってしまいました。当然滑れたものではありません。コーチが「今度はストックを持って滑ってみたら楽に滑れるから行ってみよう!」と言い、私はその言葉を全く信じられずに滑り始めました。すると思いもよらない程リズムよく、しかも楽に滑ることができました。

今回の講習会で私は競技では得ることのできないスキーの楽しさ、パウダースノーなどの雪質の違いによる滑り方を得ることができました。近い将来、再びハンネスコーチの講習会が開催されるなら、是非参加したいと思います。寒い中、コーチ、スタッフの皆様、本当にお世話になりました。ありがとうございました。