「スキーの日」上級者対象特別講習会参加レポート
私は前々から一度は外国人の先生の指導を受けてみたいという希望があり、この度は絶好の機会ということで、1月14・15日に岐阜県ほおのきスキー場にて開催された講習会に友人と2人で参加させていただきました。
初日の天候は雨の予報でしたが、スキー場にいけば雪だろうとの楽観的な考えはもろくも崩れ去り、1月というのにかなり本格的な雨でした。また、両日とも競技会と雪崩の危険によるコース規制のため、かなり制約を受けた なかでの講習となってしまったのは残念でした。
開会式で、オーストリア出身のパトリック・ヴァルターさんが紹介されましたが、第一印象は物静かで小柄な方といった感じでした。参加者が20名と多かったことや、コミュニケーションは日本語で大丈夫なのかといっ た面で不安もありましたが、通訳の方が同行していただけるとのことでしたので、とりあえず安心しました。
初日は天候・雪質とも最悪だったものの、パトリック先生の「今の皆さんに一番足りないもの、それはスマイル!」のひと言でずいぶん和やかな雰囲気のスタートとなりました。数本のウォーミングアップの後、いきなり不整地急斜面にて2グループに班分けを行ったのには参りましたが、日本人講師の班とローテーションをしながらの講習となりました。
講習内容は、2日間にわたってポジション、スピードコントロール、運動は足もとから柔らかく連続してといったベーシックな部分の確認とドリルを中心としたものでしたが、なかでも再三にわたって中間姿勢が大切であることを繰り返し言われていたのが心に残りました。
夜は7時より宿舎の平湯プリンスホテルにてパトリック先生を交えてのミーティングが行われ、熱心かつどんな質問にも丁寧に答えようとする姿勢に、先生の誠実な人柄を垣間見た思いがしました。
2日目は雨はあがったもののハッキリしない天候でしたが、パトリック先生の不整地急斜面大回りや小回りのデモンストレーションを目の当たりにできて大感激でした。
私はこの講習会を通じて、あらためて基本の大切さと己の未熟さを痛感するととも に、折に触れて基本に立ち返った練習をする必要性を教えていただきました。そしてスキーを楽しむことこそ大切なことも。
シーズン前半にこのようなことに気付かせてもらい、私にとって大変有意義な講習会となりました。またこの場をお借りしまして、お世話になりました各関係の皆様に感謝申し上げる次第です。
ところで、なかなかどうして一柳・浅田の両先生もパトリック先生に負けていませ んでしたよ!