2014 ソチオリンピック アルペン競技 男子回転

 

 

 

ソチオリンピック最終日 22日にアルペンスキー男子回転種目が開催された。

この1週間高めの気温が続き、雪面硬化剤を使用しなんとか最終日まで大会コースが保たれた。1本目の気温はスタート:+7℃ ゴール:+10℃と日本の3月下旬の雪質に近い状況。湯淺選手は今季ワールドカップ第5戦で負傷した右足首の手術からリハビリトレーニングを継続し、何とかこの大会で戦線復帰を果たした。

試合の3日前にフリースキーを再開し、試合前日にポール滑走を行うというギリギリの調整であったが、約1ヶ月ぶりのスキーにも関わらず、まずまずの滑りが行えた事は継続した筋力トレーニングと滑走イメージを絶やさず懸命にトレーニングを続けた本人の努力によるものである。

1本目セッターはドイツのドッペルホーファー。60本の旗門がセットされたコースは7〜8名の選手が滑る頃から少しずつ荒れ、第2シード以降の選手はタイムが出しにくい状況となった。湯淺選手はうまくリズムをつかみ1本目20番のタイムで2本目に進む。

2本目セッターはクロアチアのコステリッチ。67旗門と1本目より7旗門も多くのゲートがセットされ、不規則なインターバルと振り幅に多くの選手が苦しんだ。滑らかな滑りでジャンプアップを狙いスタートした2本目だったがそのトリッキーなコースに対応できず、上部でミス。一旦リズムを取り戻したが中盤で途中棄権となった。優勝は今季序盤から調子を上げていたオーストリアのマット。2位ヒルシャー、3位ノルウェーのクリストファーセンが1本目15位から大きく順位を上げた。


写真・文 (株)ジャパーナ 提供