特別スキークリニック実施レポート
青山和敏(ブロック技術員)
平成16年1月24日(土)〜25日(日)の日程で愛知県スキー連盟主催の公認指導員、準指導員養成講習会(実技@)、カービングセミナー、特別スキークリニックの3つの行事が長野県志賀高原焼額山スキー場で行われました。
24日(土)は前日までに積もった新雪と絶好の天気に恵まれました。25日(日)は降雪という天気でしたが、2日間で異なるゲレンデコンディション、良質な雪質、広大な斜面という近郊のスキー場ではなかなか体験できない条件下で充分に滑り込む事が出来ました。
私は特別スキークリニックの2班を担当させていただきました。参加者の大半は、1月31(土)〜2月1日(日)に行われます愛知県スキー技術選手権大会への参加、又はテクニカル・クラウン受検、又有資格者の方など、上級者ばかりの班でした。
参加者の技術レベル・志向性、スキー場の特性、斜面状況を踏まえ以下のテーマで2日間講習を行いました。
- 技術・斜面状況にあわせたポジショニング作り
- 谷回り時のトップコントロールのポジション作り
- 山回り時のトップ&テールコントロールのポジション作り
- 雪面状況に適応したポジション作り
- スキー場の特性を生かしたトレーニング
- テーマを意識した中で、長い中斜面を活用し新しい感覚を養う
- 新雪・コブ斜面での大回り・小回り
- ターンスペースの取り方、ターン弧調整能力、スキーの走り
- ペア(前後に並んで)になり前走者のタイミング・スペースに合せて滑走
- フォールラインを2本イメージした中でのスペースの使い方(小回り)
- 内力を使いターン後半のスキーの走りを意識
参加者の多くは、トップコントロールでの谷回りの内股関節の処理が上手くできず、力の方向が外向きになってしまいがちでした。又、ポジションが固定されたまま次のターンへ入ってしまうため、谷回りが窮屈になりがちでした。しかし、以上のトレーニングを行い、雪面状況やターンの局面に応じたポジションニングにより、スキーのたわみが出てきてターン後半の走りを引き出せたと感じました。
又、ロングコースをノンストップで滑ることで、スキーの楽しさを感じることができたと思います。
最後に公認指導員・準指導員養成講習会、カービングセミナー、特別スキークリニックに参加された方の、今シーズンの安全と個々の目標が達成される事を願います。