バッジテスト@ テクニカル・クラウンプライズテスト実施レポート

森下雄大(ブロック技術員・主任検定員)

2月とは思えない暖かさの中、平成16年度第1回目のプライズテストをほおのきスキー場にて実施いたしました。天候が心配されましたが、日曜日の検定終了時まで降雨に見舞われることなく無事終了することができました。

2月21日(土) 事前講習+種目テスト2種目

事前講習会

プライズテスト受検に必須の事前講習を行いました。各班8〜10名の4班編成で充実した講習になりました。本年度より改定になりました検定種目の理解と、検定バーンを使っての実践的なトレーニングを各班行いました。 スキー場側の大会等によるゲレンデ使用状況により、午後3:30より2種目の検定を行いました。

@ パラレルターン中回り 整地 アルペンコース
スキー場側の協力により、圧雪されたバーンで行うことができました。第1種目ということもあり受検者の皆様の緊張感が伝わってきましたが、事前講習の直後ということもあり、受検者の皆様の体の動きはよかったように感じました。合格点に達しなかった受検者の皆様は中回りのターンスペースの理解不足が目に付きました。
A フリー滑降 アルペンコース
受検者の皆様の実力が出るよう技術選とほぼ同様の長めのコースを使い、しっかり滑っていただきました。圧雪されたバーンではありましたが、気温上昇でやややわらかい雪面状況となりました。スピードが出たなかでの安定したスキー操作がポイントになりました。

2月22日(日) 種目テスト4種目

検定風景(パウダーコース)

2日目はパウダーコースを使い検定を行いました。スキー場側の多大なご協力により、パウダーコースを整地と不整地にわけ実施することができました。

B パラレルターン大回り 整地 パウダーコース
コースを長くとり、斜度変化を含むレイアウトで行いました。斜度変化にうまく対応できること、左右均等の運動が途切れない大回りをえがけることがポイントとなりました。
C パラレルターン小回り 整地 パウダーコース
圧雪された非常に良い条件で行うことができました。急斜面の落下スピードへの対応力が問われましたが、エッジングのタイミングが遅く、止めるエッジングになってしまう受検者が多かったように思います。
D パラレルターン大回り 不整地 パウダーコース
表彰式 気温が高いこともあり、雪面は適度にやわらかくプライズテストに適した不整地だったと思います。外スキーだけで踏ん張ってしまうのではなく、両スキーを使った不整地への対応力が問われました。
E パラレルターン小回り 不整地 パウダーコース
コブもあまり深くなく、やや難易度の低い斜面設定となりました。受検者全体的に見れば不整地の練習不足ということがいえると思います。クラウン合格者のコブへの対応力はすばらしいものでした。

プライズテストは幅広い対応力が必要とされます。普段から、あらゆる雪面状況の斜面を滑り込むことが大切です。苦手斜面へどんどんトライしてください。

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