平成18年度指導員研修会実技B・公準指導員養成講習会D・特別スキークリニック@・スノーボードバッジテスト@実施レポート

吉川英樹(ブロック技術員)

妙高山を背景に講習が進められました

妙高山を背景に好天に恵まれました

吸い込まれるような青空でした

吸い込まれるような青空でした

平成18年1月21日(土)〜22日(日)まで新潟県赤倉観光リゾートスキー場にて指導員研修会48名、公・準指導員養成講習会112名、特別クリニック29名の参加で行われました。

6年前よりはじまりました遠方での行事も野沢温泉、八方尾根、志賀高原と続き今年度は新潟県までやって参りました。広大なゲレンデと噂通りの豪雪の中、たくさんの受講生の皆様にご参加いただきました。開催地の赤倉温泉も土・日曜日は晴天に恵まれ賑わいをみせていました。

本年度より指導員研修会では志向別に班編成をとる形で行っていますが、事前の申込み内容を元に今回は

  1. 「技術向上」
  2. 「指導法修得」
  3. 「楽しみを追求」

といった班編成をし、技術向上班は自身がお手本となる立場の方やただ滑りの完成度を上げたい方が集まり、指導法修得班は緩斜面から急斜面まで実際のスクールの先生からペーパー先生まで講習の流れを講師と生徒の立場を交代しながら滑り、楽しみ追求班は赤倉全山の隅から隅までを滑り切るなかで、赤倉を堪能し、それぞれの課題に沿った研修を行いました。検定員クリニックでは通常バッジテストなどを滑りの対象として知識や見る目を養うわけですが今回はブロック技術員が正しい滑りと正しくない滑りをわ・ざ・と演技し受講生のみなさん自らが○と×に分かれて評価の観点を学びました。

養成講習会については2日目午前に「選択受講方式」を導入し、一人一人が滑り降りるのを講師が評価する形式で行いました。受講者自身がより理解を深めたい種目、不得手とする種目を以下のカテゴリーから選択してもらい、個別にアドバイスを送る形でより充実した情報伝達が行われたのではないでしょうか。

  • テールコントロール ― パラレルターン小回り、プルークボーゲン
  • トップ&テールコントロール ― プルークターン
  • トップコントロール ― パラレルターン中回り
  • 選択をせず全体的に希望
特別講師 金子裕之SAJイグザミナー

特別講師 金子裕之SAJイグザミナー

特別スキークリニック「技術選に向けての強化トレーニング班」には地元赤倉でホテル金甚を営む、全日本スキー連盟イグザミナーで元デモンストレーターの金子裕之さんを講師に迎えて、受講生の皆様には満足のできる講習内容であったと思います。また、技術レベルで班分けを行った技術向上班も少人数の班構成をとることができ、充実した講習が実施できたのではないでしょうか。

今回初めて開催されたスノーボードバッジテストには9名の受検者が集まり、なかには講師勝りのテクニックを披露する方もいて、7名の1級合格者が誕生しました(検定結果→)。今後の参加者増に期待が集まります。

スノーボード検定

スノーボード検定の様子

スノーボード検定合格者の皆さん

スノーボード検定合格者の皆さん

個人的に感じたことは記録的な大雪のシーズンとはいえ、さすがは雪国!道路や建物の除雪は行き届いていて、マイカーだけでなく列車や観光バスを利用して訪れる方もたくさんいるのだと朝夕の赤倉銀座を歩きながら感じました。ゲレンデは講習に適した斜面が多く横移動(ツアー)で若干スケーテイングが必要ですが幅が広く長い斜面を滑走出来ました。雪崩や雪崩の危険がある滑走禁止の斜面がとても魅力的に思えたのは私だけでは無いと思います。

最後に今回の行事を開催するにあたり、地元赤倉観光関係者の方々には多大なご支援を賜りありがとうございました。理論会場の設営等については準備不足もありご迷惑もおかけしましたが今後の課題として運営事務局一同、改善すべく取り組んで参ります。主管県連として受講生の皆様がよいシーズンを送られることを願いご報告いたします。