指導員研修会理論@・養成講習会理論@実施レポート
西川健(ブロック技術員)
指導員研修会259名、養成講習会127名の参加であったにもかかわらず、大きなトラブルもなくスムーズに運営された。当日は雨天となりましたが、ほとんどの参加者が車での参加のため、さして影響もなく駐車場での混雑もなかった。
各講師ともパソコンを持参によるプロジェクターを利用した講習に対し、設備面でも充分に対応していた。また参加者に対して会場設定などに関するアンケートも実施した。
また、新潟県中越地震では、新潟県スキー連盟事務所もかなりの被害があったとのこと。被災され、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに心からお見舞い申し上げます。今回これを受け、本行事内で新潟県スキー連盟に対して義援金が集められたことを報告します。
午前のセッション 公・準指導員養成講習会 理論@
環境変化とスキー指導 (簗瀬歩・愛知産業大学)
「1.環境変化とスキー指導」をご担当いただきました。プロジェクターを用いた受講生に公平に情報提供され、具体例を使って解かり易く、噛み砕かれた説明をされており、受講された皆さんには大変理解しやすい内容であったかと思われます。
スキー指導方法論T スキー指導者の役割について (佐藤二郎・SAJ専門委員)
スキー指導方法論Tの「指導者の役割について」をお話いただいた。ご自身の熱き想いを含め具体例も示されながら語られた。「今求められている指導者像」について受講される方々に課題を提言された内容であったと思われます。
スキーの運動特性と技術の構造T (一柳達幸・教育部長)
現スキー教程に記載されている「水平面への角付けによるターン理論」をベースに詳しく解説された。
教程を理解するだけでは客観的過ぎて理解できにくいと思われている内容に関して、正しく理解が深められたかと思われます。
午後のセッション 公・準指導員養成講習会 理論@と指導員研修会 理論@の併設
主管県連挨拶として宮澤市郎・愛知県スキー連盟理事長のご挨拶をいただいた後研修会が始まった。当初、平川仁彦(SAJ教育本部・副本部長)氏に講師を依頼していたが、新潟中越地震の影響で新潟県スキー連盟も被害にあい、来名できる状況ではない旨連絡があり、今回は急遽、梶田洋象(SAJイグザミナー)氏に2講習分を担当していただいた。
スキーの変化による指導者の変化の必要性について
(梶田洋象・SAJイグザミナー)
過去に遡り現在の新しいスキーに至った変化の過程をふまえ、「なぜ今のスキー技術はこうなっているのか?」を梶田講師オリジナルの題材を組み込んで、大変興味深く軽快な口調で語られました。
研修会テーマについて (梶田洋象・SAJイグザミナー)
今年度の中央研修会テーマの内、「受講対象者への各フィールドにおける指導者の工夫」「技術指導の進め方」について解説していただいた。また、水平面角付け理論に基づくスキー技術の課題及び指導過程について正しい理解のための解説がなされた。
SAJ教育本部活動方針 (佐藤二郎・SAJ専門委員)
「現場で考えよう」という方針についてユニークな例を出しながら示されました。また、中央研修会テーマの「検定種目の確認」について、その根底となる考え方について熱く語られました。また、障害者スキーについての想いを語られた。