SAA委員研修会実技A参加レポート
名古屋で桜の花が咲き始めた平成17年4月9日(土)〜10日(日)、平成17年度教育部委員研修会が新潟県の新赤倉温泉スキー場にて行われました。2日間とも好天に恵まれ、気温は15℃近くまで上昇しましたが積雪は2メートルほど残っており絶好のコンディションでした。
雪上研修では梶田イグザミナーから、今期の反省と来期に向けてのテーマということで「大回り」の考え方について研修が行われました。最近の板は非常に回りやすい特性があるため、ターンの早い時期から雪面をとらえ働きかけるとターン弧が思いのほか小さくなります。大回りの種目でも中回りになってしまったり、自分がイメージするほど大きな弧が描けない。今シーズンの全日本技術選手権の「大回り」種目ではニュートラルゾーンをしっかりとり、そこで板を走らせる事で“スピード感”を表現できた選手に良い評価が集まったそうです。大回りと中回りの区別をしっかりつける意味でも、意識してニュートラルゾーンを長くとることが大切との事でした。
夜は宿舎にて、市川ブロック技術員より「新潟県におけるスキー産業と地域の活性化について」講義が行われました。新潟県は自治体が中心となって、スキー産業活性化実行委員会を発足。スノースポーツへの取り組みや自然とのふれあい等、さまざまなテーマについて活発な意見交換が行われているということで、大変興味深い内容でした。
今回の研修会ではポールを張っての研修も行われました。リベルテSCのご協力を得、タイムレコーダーを使用しての模擬レースでは果敢にポールを攻め、普段とはひとあじ違った感覚で、ポールを見つめる視線はみなさん真剣でした。
隣では、ナショナルチームの湯浅直樹選手とと昨年までナショナルチーム在籍の横田昇平選手が ポールトレーニングをしていたので観戦しました。 間近で見るその滑りは迫力・スピード・テクニックとも我々とは次元の違う滑りで、とても圧倒されました。湯浅選手は2004年12月4日イタリア:セストリエールで行われたワールドカップ(回転)で日本人3名が30位以内にゴールするという歴史的快挙の中、21位という立派な成績を残されおり来期の活躍も期待されます。湯浅選手は我々の声援に応えるように、今後の豊富を語ってくれました。